「食べること」を投げ出さない

疲れていて今すぐにでもベッドに倒れこみたい時でも、

食べ物なんてとても喉を通らないくらい悔しい時でも。

自分に必要なものをちゃんと食べられる人は、強い。


かくいう私も、食べることを投げ出してしまって危機に陥ったことが数回ありますが…。

だからこそ、投げ出さないで!と伝えたいのです。


食べることを投げ出す、にはどんなケースがあるでしょうか。

①食べない

②食べはするけど、考えない

が想定できます。


①食べない

(1)食欲が出ないから、食べない

疲れだったり、ストレスだったりで、食欲が低下してしまうことはよくよく起こります。

そこで食べないのか、または最低限これだけは食べよう、これなら体が受け付けるというものを食べるのか。夏バテなら、先に体のほてりを取るなどの工夫をして、食事に向き合えるか。そこが自己管理のできる人できない人、不調を引きずる人引きずらない人の差をつくる一因にもなるかもしれません。


(2)太らないように食べない、食べるのが怖い

体重管理は目的に基づいた計画に沿って行わなければ、エネルギー不足などで健康に悪影響を及ぼす原因になります。スポーツ選手でも体重管理の過酷さなどから摂食障害に陥るケースが少なくありません。きちんとした計画を立てること、摂食障害の場合は勇気を出して治療を受けることをおすすめします。


②食べはするけど、考えない

(1)好きなものを、好きなように食べる

考えずに食べて、うまくいく人もいます。育った環境や今までの経験などから、食と自分の身体のとらえ方の感覚がさえている場合もあるでしょう。これは強みです。

ただ、もしかしたら若いうちは身体も無理がきいて、持ちこたえているだけかもしれません。スポーツを長く続けたい人であれば、自分の身体に問いかけてみた方がよいかもしれません。


(2)他人任せ

ひと昔前の男性のスポーツ選手では時々耳にした言葉です。

ただし、食は他人には管理できない部分が多いのも事実です。

例えば脱水で、試合のパフォーマンスが落ちたら、誰のせい?

引退後、食習慣が関係する病気を発症したら、誰のせい?

自分の身体と食の関係は、自分でしかつかめません。他人任せは、食べることを投げ出していることと一緒だと私は思います。


(3)いいなり

〇〇はダメ、△△をたくさん食べましょう、✖✖を飲みましょう…。

食の情報はそこら中に溢れています。親切心で教えてくれる人もいるでしょう。

しかし、それをただただ鵜呑みにして、言われるがままの食習慣になってしまったら。

自分に合うか、必要かを吟味しないということも、食べることにしっかり向き合えていないということではないでしょうか。

特にスポーツ界では、勧められるままにサプリメントを摂ってしまうことのリスクがまだまだ浸透していないように思います。



食欲は生きることへの欲、食の管理は勝つことへの欲です。

食べることを放棄してしまうアスリートは、闘う武器の一つを放棄してしまっているように私には見えます。

勝負の世界で、栄養なんて小さなこと。

しかし、どの世界でも小さなことの積み重ねが大きなことにつながります。


食べること、投げ出してしまっていませんか?







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